조선인민경비대

◆朝鮮人民警備隊司令官林ウンソン上将

◆司令部：人民武力部庁舎内

◆国境及び海岸警備任務

　朝鮮人民警備隊は、海岸線や国境を警備する部隊で、朝鮮戦争当時の38警備隊の後身だと言える。中国の人民武装警察（武警）やソ連KGB所属の国境警備隊のように、正規軍と警察の中間に該当するこのような種類の部隊は、共産圏で良く見られる。元来軽武装兵力だったが、最近では、多少の重火器も保有している。軽武装だが、兵力が10万余名に達し、侮れない戦力を誇っている。

　朝鮮人民警備隊所属の国境警備兵力は、社会安全部所属だったが、国家安全保衛部所属に変更された後、最近再び人民武力部（人民武力省）に編入されたと知られている。資料によっては、人民武力部直轄ではなく、人民武力部隷下の保衛司令部に編入されたともいう。あるいは、司令官が正に人民武力部（現在の人民武力省）警備局長（又は国境警備局長）だったという資料もある。元来、人民警備隊は、国境警備のみならず、鉄道及びその他重要施設に対する警備任務も有しているが、人民武力部に移管された部隊は、国境警備部隊だけだという。この国境警備の範囲に海岸警備も 入るのかという可否は、今も良く分からない。金永三大統領在任時代、韓国に漂流した北朝鮮朝鮮人民警備隊下士を送還したとき、北朝鮮において歓迎式を主催した者は、社会安全部長（現社会安全相）白鶴林だった。朝鮮人民警備隊の指揮権と関連して、参考してみるだけの事項と考えられるが、もう少し資料を収集してみなければならないようである。

◆旅団長は少将級、編制は人民軍の編制と類似、女軍比率が40％

　月刊北韓に報道されたところによれば、各旅団別兵力規模は、基本的に類似するが、管轄区域の広さに従い多少の偏差があり、15警備旅団が比較的兵力が多く、22警備旅団が兵力が最も少ないという。旅団長は、少将級で、旅団参謀長は大佐又は少将級である。副旅団長は、軍事副旅団長と後方副旅団長等、2名がおり、階級は大佐である。旅団隷下に連隊、大隊、中隊、小隊、分隊等が人民軍の編制と類似して組織されている。70年代以降、兵力不足問題に直面するや、女軍比率を高めて、兵力問題を解決させた。特に、金日成が「海岸において目で発見することは、女子も可能だ」とし、積極的に女性人力拡充を指示した。下の単体ナンバーと駐屯地域は、月刊北韓に載せられた記事を参照したものである。北朝鮮の警備旅団が10個旅団程度という資料を考慮すれば、下の図表には、一部警備旅団が漏れ落ちていることもあり得る。

　任務の性格上、大量の軍用犬を保有しているが、ドイツやチェコ産軍用犬等、優秀な種類の軍用犬も多量に確保しているという。保有装備は、基本的に一般個人火器（自動小銃等）及び歩兵共用火器（軽機関銃、ロケット砲、高射機関銃）水準で、海岸部隊の場合、小型警備艇を保有する場合もある。一部海岸部隊の場合、高射砲や直射砲等、重火器を保有する場合もある。

最終更新日：2003/05/21